2021.08.29 アトピー性皮膚炎
アトピーとお薬について
アトピー患者さまからよく聞かれる「お薬」のこと
「薬はどうしたらいいですか?」
アトピー治療中の患者さまから、お薬について聞かれることが多いです。
主にステロイド外用剤(または内服薬)やタクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)に関してです。
お薬は医師の診断によって処方されているものであり、鍼灸師が「薬をやめて」「薬を使って」などと指示することは出来ません。お薬に対する要望は担当医師とご相談いただくのが基本です。
ホクラクの考えるアトピー治療とお薬の付き合い方
それを踏まえた上で僕らは、
「どんなお薬も、使わないで済むならそれに越したことはない」
と、考えています。
ホクラクでは「患者さまがどうしたいか?」を、まずお聞きします。
「薬を使わなくて済むようになりたい」
「使ってもいいが、いまよりは減らしたい」
「薬使ってもいいから、とにかく症状が落ち着いてほしい」
などなど、患者さまによってお考えは様々です。
そのご意向に沿って治療を進めていきます。
もし患者さまが迷っていたり悩んでいるときには、
「患者さまがどのようにお薬と付き合っていきたいか」
「患者さまが望むお身体の状態はどのようなものか」
などを一緒に考えていきます。
その上でお薬が必要なら使う、使わなくて済むなら使わない、というように、患者さまが選択できるようサポートします。
薬は悪者でも、やめないとダメなものでもなく、必要なときに必要な分を使うものだと思います。
アトピーが悪化して日常生活がままならない状況でしたら、過度にお薬を忌避せず、まずは症状を抑えるためお薬を使ったほうがいいかもしれません。
お薬で症状を抑えながら日常生活を立て直し、同時に生活改善や鍼灸などでケアして、お薬に頼りすぎなくてもいい身体づくりをしていく。
患者さまの生活の質全体で考えると、その方が患者さまの利益になるのではと思います。
僕自身も、体調がよくないときは漢方なども併用しています。回復してきたらお休みします。そのように必要に応じてお薬のちからも借ります。(鍼灸と漢方は根っこが一緒。相性が良いです)
どんな治療もお薬も、患者さまがよりよく生きれるための手段
お薬も鍼灸も呼吸法も、
「よりよく生きていけるようにする」
ためのもの。
よりよく生きる手助けになっているか?ということが大切。
そのことを忘れず、鍼灸や呼吸法で患者さまに貢献できたらと思っています。