2021.01.30 ふりかえり開業日誌
ふりかえり開業日記~屋号が出来るまで~
「よし、開業しよう!」
と決意して、まず考えたのが、
「なんという名前の治療院にしよう?」
ということでした。
イメージした候補
以前の職場あんずの種は、僕が入社した時は「杏園堂」という屋号でした。
兄弟子たちの治療院の屋号も「華梨堂」「ナツメ堂」そんな流れで「自分も開業したら~堂かな?」と思っていました。
東日本大震災以降、僕らが岩手県陸前高田市で続けている鍼灸ボランティア「プロジェクトさとわ」の「さとわ」も、僕にとっては思い入れがある言葉。
さとわというのはサンスクリット語「調和」日本語でも「人里のあるあたり」という意味。治療院の屋号にも合う。
同じように候補に挙がったのが「ポレポレ」
スワヒリ語で「ゆっくり」「のんびり」という意味。
これも僕がイルファー釧路(HIV/AIDSの予防啓発団体)のケニアメディカルキャンプに参加した時に知った言葉。ポレポレっていう語感と意味がしっくりきて、ポレポレ堂ってなんか可愛いな~と。
あれこれ候補を出したりしながら、しばらくは「ポレポレ堂(仮)」としていました。
そんなあるとき、結婚指輪をお願いした旭川の「北鹿-hokuroku」さんの話になり、
「ホクロクっていい名前だよね」という会話から、
漢字の字面も良い。
ホクロクという韻も心地よい。
そこでふと、
「じゃあ、ホクラクはどう?」
結構パクらせていただきました(笑)
口に出してみても、言葉にしやすい。
韻も心地よい。
瞬間的に「あ、これだな」と、しっくりきました。
そこからは迷いなく、ホクラクに決定!
「北絡」に込めた想い
「北」は、自分たちが生まれ育つ北の大地北海道の一字から。アフリカに行っても、宮古島に行っても、やはり北海道が好きだな、安心するな、と思っていました。
北海道のように、大らかに、誰をも受け入れるように、且つ広く澄んだ空のように。そんなイメージから頂きました。
「絡」は、経絡の一字から。経絡とは「ツボとツボを結ぶライン」のことで、鍼灸師にとってなじみ深い言葉。経はタテのつながりを表し、絡はヨコのつながりを表します。
自分たちが好きな北の大地で、ヨコのつながりを大切にする治療院にしたい。
そんな想いを込めて「北絡」と名付けました。
、、、と、いざ名付けてみると「これなんて読むの?」と聞かれることが続出!
発信する際は「ホクラク」と仮名にしたり、ルビを振ることが必須となりました(笑)
手前味噌ながら、ホクラクという屋号をとても気に入ってます。
名付けた想いに適うよう、じっくりとホクラクを育てていきたいです。