はりきゅう・こきゅう
ホクラク

2021.01.31 背中の痛み

ラクな姿勢のポイント~頭の位置

前回のブログ「よい姿勢」は「ラクな姿勢」?~に続き。

前回のブログでは、一般的に「よい姿勢」とされているものが、必ずしもラクな姿勢とは限らない、むしろ身体に負担のかかっている場合もある、ということを書きました。

それでは「ラクな姿勢」とは、どんな姿勢でしょう?

そのポイントは「頭、アゴ、胸骨」です。

ポイントその①「頭の位置」

頭というのは4~6㎏あります。

体格の個人差より、頭の大きさは個人差がありません。

4~6㎏というとボーリングの玉と同じくらい。

そう思うと、なかなかの重さのものが身体の一番上に乗っているな、、と実感します。

この時点でヒトが構造的に肩~首に負担がかかるというのがわかります。

これだけ重いものが一番上に乗っているとバランスをとるのが肝心になります。

頭という重い球体が少しでも前に倒れようとすると、それを引き上げるにはかなりの力が必要です。

その時に使われるのが、首~肩・背中~腰の筋肉です。

猫背の姿勢では背中が丸くなり、頭が前に出ます。そのため、首・肩・背中は常に頭を引き上げるように働き続けます。猫背が身体の負担となる理由のひとつがこれです。

「お盆」と「コップ」になってみる

では、安定した頭の位置は?というと肩と骨盤を「土台」とし安定していることがポイントです。

「水が入ったコップをお盆に乗せている」イメージです。

もしお盆にコップを乗せて歩くとき、乱れた動きをするとコップから水がこぼれてしまいます。

では、コップから水をこぼさないように動くには、

頭の位置は?
肩や腕の場所や力加減は?
どんな動きをすればよい?
どのように立ったり座ったりすればよい?

ということになります。

実際にやってみると、より感覚がつかめます。

あとはその感覚を崩さぬよう日常で実践してみます。

ムダな動きや上下の動きが減り、水平方向への動きを意識します。

結果、所作が美しくなります。

身体の乱れは気持ちの乱れにも

むやみに上下する身体の動きは精神面の浮き沈みにもつながります。

身体的な動きが落ち着くことで、精神的にも落ち着きます。

「所作が心を養う、心を落ち着かせる」というのは、このような観点からも言えることだと思います。

ぜひ日常でお試しください。


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