2022.07.30 自律神経失調症・自律神経系のお悩み
自律神経と免疫の関係
新型コロナウィルス蔓延の影響もあり「免疫」という言葉を聞く機会が増えました。
人体において免疫は生存のための重要な機能です。
鍼灸の治療効果にも免疫のはたらきが関わると考えられています。
免疫は「身体を外敵から守るシステム」
免疫とは「身体を外敵から守るシステム」のこと。
人間は60兆個ものさまざまな細胞からなりたっています。生物が健康な状態で生きていくためには外敵の侵入により個体破壊されたり、外敵が寄生しつづけないように、自己の細胞と自分のものでない(非自己)の細胞を見分ける必要がでてきます。この見分ける仕組みが「免疫」です。
日本がん免疫学会ホームページより引用
食べ物、ウィルスや細菌、ほこりや花粉などなど、人体には生きる上で絶え間なく異物が入ってきます。
免疫のはたらきによって、それらを「排除したほうがいいものかな?それとも身体に入ってきても安全なものかな?」と判別し、身体に害が及ばぬよう防衛しています。
免疫はずっと同じように働いているのではなく、その都度必要な加減で働いてくれます。
発熱も免疫の反応ですが、毎度同じように高熱が出ていたら身体にもダメージが大きいので、その都度身体を守るのに必要な分を調整して発熱します。
この免疫機能がエラーを起こし敵ではないものにも攻撃してしまうのが、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患、膠原病などの自己免疫疾患です。
自律神経は免疫機能を調整
この免疫のはたらきを調整しているのが、自律神経の交感神経と副交感神経です。
日中の活動時は交感神経が高まります。このとき免疫細胞は、身体に入ってくる異物がどんなものなのか?身体にとって害があるのか?などの情報収集を行います。外敵を分析する学習モードです。
そして夜になると副交感神経が高まり、免疫は日中に学んだデータをもとに外敵となる異物を攻撃して身体を守ります。
この自律神経と免疫の司令部となるのが脳にある「視床下部」という場所です。
自律神経の乱れが免疫機能の低下に関わる
このように免疫システムが適切に働くには、自律神経の機能が整っていることが重要になります。
ストレスや過労で交感神経が過剰に働いたり、生活リズムが崩れ副交感神経が過剰に働いたりなど、自律神経が乱れると免疫システムも適切に機能できず、さまざまな疾患や症状が引き起こされます。
ホクラクではアトピー性皮膚炎の治療においても自律神経の調整を行います。
まとめ
新型コロナウィルスの影響大きい現在、自分の免疫を保つことは重症化予防や発症リスク軽減になります。
そのためには自律神経を整えておくことも大切です。
鍼灸も呼吸法も自律神経の調整にとても効果的です。治療だけでなく予防という観点からも、ホクラクが皆様のお役に立てればと思います。
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