はりきゅう・こきゅう
ホクラク

2022.07.16 じんましん

症例報告/改善事例:じんましん~急性じんましんに鍼灸施術が奏功したケース

● ご来院者さま 

50代 女性

● 施術開始

2022年4月

● 症状

2週間前にじんましんを発症。症状が改善せず当院に来院。じんましんは顔以外の全身に発症。特に食後に症状が出る。市販薬を服用したが改善には至っていない。

● 生活の状況

お仕事(アクセサリー制作)の関係で工具を使うことが多く、肩・首~腕・手の疲れを感じている。数日前にご家族が入院。

● 所見・お身体の状態

手のほてり・熱感、耳の発赤がある。足~下半身は冷えている。左首と右肩に強い筋緊張を硬結あり(圧痛無し)

舌診は舌尖紅・舌苔は白くやや厚い、舌下静脈やや怒張。脈は少し弱い。腹診は臍直上と直下に圧痛。

● 治療方針

上半身に熱が滞り下半身は冷えている熱の偏りがみられたため、上部の排熱として手陽明大腸経からの井穴刺絡など、下部への熱の誘導として足~足底へお灸など気血を補う施術を行う。

後頚部の過緊張や自律神経バランスの乱れもあるため全身調整も行う。

● 経過

3日後に再来院。前回施術後よりじんましんの症状は消失。肩こりなどはまだあるため、じんましんの発症予防と兼ねて施術を行う。

● まとめ

じんましんは急性・慢性どちらにも鍼灸治療は有効です。特に急性じんましんの場合は発症から早期に鍼灸治療を開始することで回復も早まります。

じんましんは東洋医学的に「湿熱」との関りが深く、身体に滞っている水分の排泄・循環と、熱バランスを整えることが治療のポイントになります。

疲労、飲食の乱れ、自律神経の乱れ、免疫機能の低下、ストレスなどが悪化要因となるため、当患者さまのケースでもお仕事の多忙さやご家族の入院もじんましん発症の引き金になったものと考えられます。

休養と鍼灸治療を併せることが回復に効果的ですので、じんましんでお悩みの方はぜひご相談ください。

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