はりきゅう・こきゅう
ホクラク

2022.06.17 アトピー性皮膚炎

自律神経失調症とアトピー性皮膚炎の関係

先日SNSで繋がりのあるセラピスト様より、以下のようなご質問をいただきました。

「最近私の元にアトピーと自律神経失調症を併発している方からよくお問い合わせをいただいています」

「鍼灸師の方からご覧になって、もしこれが原因であることが多い、というものがあれば、よろしければ教えていただけますでしょうか」

ホクラクの患者さまでも、自律神経失調症とアトピー性皮膚炎を併発している方は少なくありません!

自律神経失調症とアトピー性皮膚炎の関係 その①~アトピーと自律神経は関係が深い

多くの病気・不調が自律神経の働きに影響しますが、その中でもアトピーとの関わりは大きいと考えます。

交感神経優位型のアトピー
⇒ストレス、社会的要因、生活習慣、それらによる心身の過緊張などによる

副交感神経優位型のアトピー
⇒生来の性質、生活習慣、それらによる心身の活動低下などによる

成人型のアトピーは交感神経優位型、乳幼児~小児のアトピーは副交感神経優位型が多い印象です。

アトピーは心身の状態が大きく影響します。外見的に症状が出るアトピー性皮膚炎は、対人関係などの社会的にも強いストレスを受けます。

ストレスでさらに心身の過緊張となり、交感神経の働きが過剰になるという負のループになる方が多いです。

アトピー性皮膚炎は、心が体に影響を及ぼす「心身症」のひとつです。

自律神経失調症とアトピー性皮膚炎の関係 その②~閾値が低くなっていると言う共通点

慢性症状でお悩みの方の多くが「閾値が低く」なっています。閾値が低くなる理由は個々人で様々です。

閾値とは「感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な最小の強度や刺激などの量」のこと。「閾値が低い=過敏になっている」とも言えます。

人間には「自らを一定に保とうとする機能(恒常性)」があるので、環境変化や外部から刺激を受けても自律神経の働きで一定の身体状態を保つことができます。

しかし、自律神経がうまく働かないと、自らを一定に保とうとする機能が低下します。

そうなると、

様々な面での閾値が低下

外部刺激の影響を過剰に受けるようになる

環境変化に適応できなくなる

ということが起こります。
「天気の変化で調子が悪くなる」「すこし外出しただけで疲れる」などがその例です。

鍼灸や呼吸法の役割は、自己回復力・身体機能が適切に働く状態に整えること。

つまり「身体の最適化」です。

一部の先天性のものを除き、そもそも人間には治る力が備わっています。

それを邪魔している要因を除くというのが、鍼灸の基本スタンスです。

治るのは「その方自身の力によるもの」で、施術者は「治る力が働くための環境づくり」をお手伝いします。

閾値が低くなっている場合、身体的・精神的ともにあらゆるものに過敏に反応する状態になっています。それは、あらゆるものが悪化の原因となりうる状態と言えます。

この場合、原因を除くことのみ行うと、生活におけるあらゆるものを避けなくてはならず、また「避けないとダメだ」という意識が身心の寛容さを損ねて、結果改善が思わしくない方が多いと感じます。

影響の大きい原因は避けながらも過敏になりすぎず、身体機能の回復を並行して行うことが改善のポイントです。

例えば、食べてはいけないものを避けつつ、よく噛んで食べる・バランスよく食べる・食べ過ぎないことを実践していく、ということです。

自律神経失調症とアトピー性皮膚炎の関係 その③~ポイントは生活におけるリズム

また、自律神経系の改善ポイントは「生活におけるリズム」です。

忙しすぎる・緊張が抜けない・食生活や睡眠の乱れ・ダラダラしすぎなどの、生活における偏りが自律神経の不調につながります。

活動するときは元気に動き、休むときはしっかり休むという生活の適切なリズムが、交感神経と副交感神経のリズムを回復させます。「淡々と定期的に続ける習慣」がキモとなります。

淡々と定期的に続ける習慣も、何を・どのくらい・どのように行うのかは人それぞれですが、気分やモチベーション・直後効果に左右されず、自分に合った生活習慣を続けられる方は改善が早いです。

自律神経失調症とアトピー性皮膚炎は同時に悪化することもありますが、鍼灸での適切なケア をすると両方が改善することも多いです。

自律神経失調症やアトピー性皮膚炎でお悩みの方は、どうぞご相談ください。


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