2021.07.27 アトピー性皮膚炎
鼻うがいのすすめ∼鼻呼吸と口呼吸
花粉とアレルギー
札幌に引っ越してきて困ったことのひとつが「花粉」
10年暮らしていた釧路は、全国有数の花粉がほぼ飛散しない土地。
釧路〜道東への旅行が「花粉症避難ツアー」としてアピールされているほどです。
札幌に移住して2ヶ月経ったころ、一気に体調崩してアトピーなども悪化したのは、花粉の影響も大きかったと思います。※それを裏付けるようにアレルギー検査では花粉に高く反応します。
鼻うがいの効果
そんな思いもよらぬ花粉のダメージでしたが「鼻うがい」に助けられました。
僕のやっている鼻うがいは、ヨガ・アーユルヴェーダ式の「ネティポット」というものを使ってます。
※アーユルヴェーダでは鼻うがいのことを「ジャラネティ」と言います。
追記:2023年9月現在はニールメッド社の「サイナス・リンス」をメインに使っております。
鼻うがいの効果は以下のものがあります
- 風邪・インフルエンザなどの感染予防
- 感染経路である鼻粘膜や上咽頭部を洗い流します
- 鼻炎や顔面部症状の緩和
- 副鼻腔炎による頭痛や目の奥、頬の痛みなどの症状を和らげるにのも良いです
- 花粉・アレルギー対策
- 鼻腔を洗うことでアレルゲンを除去し、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を緩和
- 鼻の換気状態が良くなることで頭など身体上部の清熱効果
- 頭に熱がこもることで、倦怠感、認識力低下、イライラなど精神面の負担など
鼻呼吸は免疫や自律神経とも深く関わります。特に鼻の奥にある「上咽頭部」は、免疫や自律神経と深く関わります。
実は「かくれ鼻詰まり」かも?
鼻詰まりの自覚が無くても、いざ鼻うがいをすると反対の鼻の穴から水がでない場合もあります。
この場合、アレルギーの反応などで鼻の奥が腫れている可能性があります。
自分もこのケースでしたが、鼻うがいを継続するうちに通るようになり、次第にアトピーなどの症状も軽減しました。
現代人がなりやすい「上熱下寒」
頭や顔は熱く火照り、下半身は冷える。そんな状態を東洋医学では「上熱下寒(じょうねつげかん)」と呼びます。
気は陽の性質をもち上に昇りやすいため、人体の最上部であり最も陽の集まる頭はそもそも熱を帯びやすい場所。
特に人間は脳が発達し思考するので、より熱を帯びやすいです。自律神経的には交感神経優位の状態になります。
※また、鼻の奥の「鼻腔」と呼ばれる部分には、外気が通ることにより脳を冷却される作用があるとされます。
ちなみに新型コロナウィルス後遺症も、倦怠感や頭の熱感、ブレインフォグと呼ばれる認識力低下など「上熱下寒」の状態が多くみられます。そのため、身体の熱循環を適正にすることで回復される方が多いです。
口呼吸の身体への影響
スムーズな鼻呼吸が出来ず口呼吸になると、
- 上咽頭部への刺激が免疫や自律神経に影響
- 咽頭部の乾燥を招き、異物の侵入や細菌・ウィルス感染リスク向上
- 鼻の通りが悪いことで吸気に余計な力を必要とし、顔面~頸~肩に緊張を生むなどの悪影響が起こりえます。
まとめ
ホクラクの患者さまでも、自律神経失調症・自律神経系の不調やアトピー性皮膚炎でお悩みの方の多くが、口呼吸になっている・鼻の通りが悪いという傾向があります。
自律神経失調症やアトピー性皮膚炎の治療において、鼻呼吸をスムーズにできるようになることも重要なポイントです。
※ちなみに鼻うがいもやり過ぎると逆に鼻の中が乾燥しやすくなります。自分は起床時と帰宅時に鼻うがいしてますが、目安としては1日に2〜3回がよろしいかと思います。
そんな鼻うがい、花粉対策はもちろん、自律神経失調症やアトピー性皮膚炎でお悩みの方にもおすすめです。ぜひお試しください。
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