2021.07.4 からだとこころのこと
治療と養生の違いって?~リスクから考えてみる~
「治療」と「養生」
どちらも聞いたことのある言葉だと思います。
なんとなく似ている言葉、なんとなく違いがわかる方も多いと思います。
あらためて、その違いは何でしょうか?
言葉の意味を調べると、
治療:病気やけがをなおすこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為。
デジタル大辞泉より
養生:本来のあるべき姿でいられるよう、保護をすること。
実用日本語表現辞典より
とのこと。
言い換えると、
治療=起きていることの解決
養生=起こり得ることの予防
とも言えます。
症状を図にしてみる
これを症状という視点から考えると、
真ん中の赤い線が発症のラインとします。
真ん中より上が「症状自覚ありエリア」⇒治療の対象
真ん中より下が「症状自覚なしエリア」⇒養生の対象
ここで重要なポイントがあります。それは、
「症状自覚なしエリア」でも、どのあたりいるのか?
ということ。
つまり、
発症ラインよりすぐ下にいる人は、少し負担かかると症状が出る人
発症ラインよりだいぶ下にいる人は、多少負担かかっても症状が出ない人
両者ともに「症状が無い人」ですが、「症状が出るリスク」に関しては差があります。
そのリスクというのは、ぐっすり眠れてスッキリ起きているか?食べて出すことがスムーズに出来ているか?などの、生活の質として現れます。
症状の有る無しだけではなく、
自分がどのあたりいるか?症状が出るリスクは?
身体や生活の質はどうだろう?
そこへの意識が大切。
そんな視点を持つと、結果症状を防ぎ健康に過ごせます。
身体をよりよい状態へと質を高めることで、リスクを減らすことが出来ます。
これが、予防医療であり、養生、そして未病治(病気にならない程度の段階で治す)ということになります。
鍼灸や呼吸法のメリットは、「治療」にも「養生」にも効果的ということ
ホクラクはその両方からサポートします。