2021.07.12 鍼灸のこと
「使えるようになる」ということ~てい鍼の勉強会を参加しました
先日、「てい鍼」のオンラインセミナーに参加しました。
「てい鍼」とは、ざっくり言うと「ささないハリ」のこと。
ハラダはこのてい鍼が好きで、コツコツ勉強しているもののひとつです。
てい鍼は「めちゃくちゃ使える!」とか「カンタンに抜群の効果!」とか、そういうものではありません。
丁寧に扱わないと効果が出ません。慎重とか繊細とも異なる、独特の丁寧さが必要です。
(あくまで今の僕の場合では)
毫鍼(「ごうしん」いわゆる「普通の鍼」)とは勝手が違います。
それでもしつこく勉強するのは、やはり好きだからですね。
あとは、てい鍼だからこその利点もあるからです。
てい鍼の良いところ
てい鍼の良いところは、
刺さないので、ハリを刺されるのが苦手な人・怖い人にも出来る
刺さないので、感染・出血・内出血のリスクが少ない
気の調整に適している
メンタルのお悩みに効果的
皮膚刺激による生体へのアプローチ
使い捨てじゃないので廃棄物が出ない、今でいうサスティナブル
施術していて僕自身も心地よい(重要)
などでしょうか。
とかく、簡単なもの・早いもの・すぐ使えるもので判断しがちですが、
(それも時と場合により必要)
どうすれば使えるようになるのか?使えるようになったらどうなるのか?をイメージして研鑽するのも大事ですよね。
大きな価値はその先に得られるのだと思います。
これは鍼のみならず、人も同じだと思います。
伸びしろを見る
以前の職場・あんずの種で後輩指導をしていた頃「いま出来るか、出来ないか」より、
「これから出来るようになるか、出来るようになりたいと思っているか」を大切にしていました。
これは院長が僕らスタッフにそうしてくれたからです。
てい鍼を学ぶことは僕自身が好きだということもありますが、一番はホクラクに来て下さる方々に生かして、患者さまがラクになるため。
またコツコツと研鑽しつづけていきます!
※画像のてい鍼は、尊敬する鍼灸師・枝元直正先生からいただいたもの。