はりきゅう・こきゅう
ホクラク

2024.05.13 アトピー性皮膚炎

改善事例:アトピー性皮膚炎~入院をすすめられた重度アトピー性皮膚炎が改善されたケース

患者さま情報

30代 男性 派遣社員

主訴・お悩みの症状

一カ月前頃から全身にかゆみ、皮膚の赤み、ジュクジュク様の湿疹が出る。

近所の皮膚科を受診しステロイドの塗り薬と内服薬、保湿剤を処方される。医師から入院を勧められる。薬を使っても症状は改善されず。

血液検査ではIge抗体高値がみられた(具体的な数値は不明)

睡眠不足で悪化する。便秘で胃腸の調子も悪い。

1~2週に1回のペースでの施術を提案。

治療結果

かゆみ、皮膚の赤みが半分以下になり、アトピー性皮膚炎が改善した。

ステロイドと保湿剤の使用量も減らせている。また便秘や胃腸の状態も改善されてきた。

治療によるアトピー性皮膚炎の改善評価

※治療開始前10とし、無症状を0とする

痒み:10→5
皮膚の赤み:10→3
腫れ・膨隆:10→5
熱感・ほてり 10→5

〇 治療開始前の症状・お身体の状態

全身のアトピー症状

〇 治療を継続しての症状・お身体の変化

かゆみ・赤みが無くなってきた

〇 その他、生活における変化

お腹の調子が良くなってきた

コメント

こちらの患者さまは入院レベルの重度アトピー性皮膚炎でしたが、鍼灸と食事・生活改善アドバイスによって早期に改善に向かったケースです。(治療期間2ヶ月)

発症からそれほど時間が経っていない時点で治療を開始したことも、改善が早かった一因と思います。

今回のアトピー悪化までの経過をお聞きしたところ、この半年ほど不眠が続いていたこと・新たな仕事が決まったタイミングで悪化したことなどから、ストレスや自律神経の不調からの影響が大きかったようです。

交感神経の過度な優位状態が便秘や消化器系の不調や不眠を引き起こし、アトピー悪化の原因になります。治療においても自律神経の調整を行ったことが功を奏しました。

【当院のアトピー性皮膚炎の治療について】

  • 鍼灸は『身体が治るはたらき』を高めます

アトピーの患者さまは、かゆみ・カサカサ・ジュクジュク、赤み・ほてりなど皮膚の症状のほかにも、筋肉の緊張、身体の冷え、過食、疲れやすさ、生理のトラブル、便秘、不眠、自律神経の乱れなどの随伴症状をお持ちの方が多くいらっしゃいます(自覚・無自覚問わず)

これらの随伴症状があるほど身体の治るはたらきは弱まり、皮膚の回復やアトピーの改善も弱まります。

鍼灸は筋肉を緩めること、血流を改善すること、自律神経を整えることに効果的です。

鍼灸によって身体全体をよくしていくことが、アトピーがよくなる近道になります。

☆長所:副作用がない(治る過程で一時的に症状が強まることはあります)、アトピー以外の体調もよくなる、お薬の効きが悪い方にも効果的な場合がある

★短所:お薬より即効性は薄い(例外もあります)、改善に時間がかかる場合が多い(皮膚のターンオーバー)、効果に個人差がある

  • 生活改善アドバイスとセルフケア指導で総合的にサポートします

アトピーは施術に加え生活習慣の改善が大切です。患者さまごとに悪化する要因・よくなる要因は異なります。当院では問診・カウンセリングを行いながらお一人おひとりに合わせた治療プランを立てます。

鍼灸を受けたりお薬を使っていても、暴飲暴食や不摂生を続けているとアトピーは治りにくいです。そのためまずは悪化要因を減らすことを優先します。

悪化させない⇒アレルゲン回避、食事や睡眠など生活改善、環境改善、スキンケアなど

回復を早める⇒鍼灸やセルフケア

  • 目標を設定しましょう

「お薬を減らしたい」「日中のかゆみをなくしたい」「よく眠れるようになりたい」など、治療の目標をたてます。どのように良くしていくかを一緒に考えていきます。

  • 基本的な治療の流れ

1クール3ヵ月を目安に治療を進めていきます。最も多い施術ペースとしては、

  1. まずは1~2週に1回ペースで5回ほど
  2. 改善度合いによって2~4週に1回ペースに間隔を空けてみる
  3. 悪化すればペースを縮め、維持・改善すればさらに間隔を空ける
  4. 症状が安定してくればメンテナンスとして1~2ヵ月に1回ペース、または治療終了
  • よくなるペースは個人差があります

施術のたびに少しずつよくなる、しばらく続けて急によくなる、悪化と改善を繰り返してよくなる、など、個人差があります。施術のみでよくなる方、食事改善も併せてよくなる方、セルフケアなど総合的に取り組んでよくなる方、などさまざまです。改善度合いや患者さまの目指す身体の状態によって実践することが変わります。

※また、アトピーがよくなる過程で一時的に症状が強くなる場合もあります。よくなる反応か悪化なのかはその都度判断しお伝えしますので、ご安心ください。

  • アトピーを自己管理できるように

アトピーはさまざまな理由で悪化しますが、生活習慣を整えながら鍼灸などのケアをうまく活用することできっと今より改善します。当院では患者さまがアトピーを悪化させないための自己管理ができるようサポートいたします。

ご質問・ご相談は、お気軽にお問い合わせください

いっしょにアトピーを改善していきましょう!

はりきゅう・こきゅう ホクラク 原田大祐・梨恵

自律神経失調症やパニック障害、アトピー性皮膚炎
その他お身体の症状でお悩みの方はお問い合わせください


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