はりきゅう・こきゅう
北絡〜ホクラク

2022.01.13 呼吸・自律神経のこと

爪もみで自律神経を整える

前回のブログでは、爪もみとツボ(経穴)・経絡についてお話しました。

今回は「爪もみと自律神経」についてお話したいと思います。

前回もお伝えしましたように、爪もみはいつでもどこでも出来る効果的なケア。大きくふたつの特徴があります。

⑴ 手足の指が体を巡る「経絡」につながる→指から全身の調整が出来る
⑵ 爪の際は自律神経に関わる重要なポイント→自律神経のバランスを整える

指よって自律神経への影響は変わります

手足すべての指が自律神経に関わりますが、指によって作用が変わります。大きく分けると、

手足の薬指→交感神経
手足の薬指以外→副交感神経

に影響します。

治療では、お悩みの症状が交感神経の働きが過剰か?副交感神経の働きが過剰か?によって使い分けます。

また、経絡との関係からそれぞれの指で適応症状が違うので、実際の治療では自律神経の状態と適応となる経絡の組み合わせを考えて行います。

ちなみに刺激するポイントは前回のブログで紹介したのと同じ場所です。↓↓↓

セルフケアとしては手足すべて揉んでOK

セルフケアとして行う場合は、すべての指を刺激してOKです。

刺激のしかたは「モミモミ」「ツンツン」がおすすめ。

モミモミは、爪を横から挟むようにしてモミモミ・クリクリとほぐすように刺激します。

痛気持ちいいくらいの圧で刺激するのがおすすめです。各指を10秒くらいが目安。

ツンツンは、爪楊枝の裏などでツンツンするのがやりやすいです。

これも痛気持ちいい程度に押す・離すを繰り返すしてみてください。一箇所5~10回くらいが目安です。

「薬指はもまないように」と言われる場合もありますが、セルフケアとしてはすべての指まんべんなく刺激して良いと思います。

全体を刺激することで、身体は自律神経を適正に調整してくれます。

この「適正に調整してくれる」というのが、鍼灸や漢方のすごいところです!

例えば、肘にある曲池というに鍼を打つことで、血圧高い場合は下がり低い場合は上がるというと研究結果もあります。

自律神経の良い状態というのは、交感神経も副交感神経もバランスよく働く状態。どちらかに偏りすぎると不調につながります。

副交感神経優位な状態がよいと言われますが、それも過度になれば身体のだるさなどにつながります。

あくまでもバランスが良い状態が大切。その上でやや副交感神経優位な状態=適度にリラックス状態が好ましいですね。

自律神経と病気について述べられる際によく引用される「福田 - 安保理論」では、自律神経のバランスがくずれることによって免疫が低下して発病し、自律神経のバランスを整えることで免疫を高めて病気を治すことができると考えます。また、福田-安保理論では自律神経と免疫の関係にも言及しており、交感神経優位だと顆粒球が増え、副交感神経優位だとリンパ球が増えると考えられています。

手足の冷えは「自律神経タイプの冷え」

「手の先、足の先だけ冷えます」

という方は非常に多いです。

このタイプの冷えは自律神経の影響が大きいです。自律神経タイプの冷えのポイントとなるのが、手や足などの末端にある動静脈吻合(AVA)です。

動脈と静脈の折り返しは末端の毛細血管で行われますが、体温調節を行う際に動静脈吻合が働きます。この吻合は血管と血管をつなぐバイパスのようになっており、体温調節に応じて開け閉めされます。

この開け閉めの動きを調整するのが交感神経です。

寒くなったり深部体温が下がったり、または交感神経の興奮が高まるとこのバイパスが閉じ、末梢への血流を減らしそこから熱が逃げるのを防ぎます。早く血液を戻し、心臓など生命維持に必要な中心部の温度を保とうとするためです。

交感神経興奮状態⇒バイパスが閉じる⇒手足末端に充分に血液が供給されない⇒手足の冷えが生じる

なので、自律神経タイプの冷えの方には、鍼灸や呼吸法で副交感神経優位にうながし、日常での爪もみや呼吸法でセルフケアすることが冷えの改善につながります。

また、深部体温も関係しますので、身体を冷やすものを食べ飲みしない・温めるものを摂るようにするというのも大切です。

まとめ

指先・爪の際は自律神経的にも、経穴・経絡的にも重要なポイントです。

病気や症状がある方は、お身体の状態によって刺激したほうが良い指や組み合わせが変わりますので、一度治療を受け、お身体を診させていただけますと、おひとりおひとりに最適な爪もみやその他のセルフケアをお伝えします。

ぜひお気軽にご相談ください。


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