はりきゅう・こきゅう
ホクラク

2021.09.7 アトピー性皮膚炎

アトピーと漢方について

アトピーの改善・安定において、鍼灸と漢方の組み合わせはよいと思います。

鍼灸と漢方の併用でアトピーが落ち着いている患者さまも多く。何より僕自身も漢方でアトピーが改善したひとりです。

鍼灸や呼吸法をベースにしながら、漢方でサポートしているイメージですね。

鍼灸や漢方は「証」(しょう)という、東洋医学(厳密には中医学)の診断に基づいて治療方針をたてます。

疲れやすさなどの「気虚」という証に対しては気を補うように。
月経のお悩み、目のかすみなどの「血虚」という証に対しては血を補うように。

身体の状態に合わせて、漢方の処方や鍼灸施術を行います。

鍼灸でアプローチするか?漢方でアプローチするか?の違いであって、いずれも証という共通目標に向かって治療を進めます。

鍼灸や漢方では「どこに何が足りてないか(虚)、どこに何が過剰になっているか(実)」という「偏り」や「バランス」という概念で人体を診ることが主となります。

陰陽、五行、気・血・津液といった東洋医学的な視点からも観察し、鑑別していきます。
そして足りないところは補う、過剰なところは除く、という治療を行います。

イメージとしては「天秤」です。
天秤のバランスを取るときは、重い方を減らすか軽い方に加えるか、ですよね。

鍼灸でも、頭に熱がこもっているような状態には、足のほうに鍼やお灸をして熱を下に誘導することがあります。
このようにバランスを取るように身体を整えます。

「葛根湯」は風邪のひきはじめによい漢方ですが、体温上昇を促し初期段階でしっかり体温を上げることで、風邪を長引かせない効能があります。
このように、身体が持っている治る力を促進させる働きもあります。

鍼灸・漢方いずれも「治る力を活かす医療」です。負担も少なく、その人自身が元気になります。

特に鍼灸はまだまだ未体験の方がほとんどなので、鍼灸の良さを多くに方に体感してもらえたらと思います。


ご予約・アクセス