2025.11.21 からだとこころのこと
頑張りたい気持ちも、どれだけなら頑張れるのかも、どちらも大切にしていい
先日、患者さんとのお話のなかで、息子さんの話になりました。
(息子さんも時々ホクラクに来てくれています)
息子さんは部活でリーダーを任され、
「自分がもっと頑張って、チームを強くしなきゃ」
そんな思いを抱えているとのことでした。
けれど、プレッシャーが強すぎてイライラしてしまう。 感情がコントロールできず、家族や物に当たってしまうこともある。
そのことに悩んでいると、患者さんが話してくれました。
息子さんは責任感が強く、真面目で、とても頑張り屋さん。
でも同時に、繊細さも持っているため、心や体の不調が出やすいところがあります。
実は、自律神経が関わる不調や起立性調節障害でお悩みの方には、責任感が強く繊細なタイプの方がとても多いです。
周りからの「頑張らなくていいよ」「背負いすぎなくていいよ」という言葉で、ふっと楽になれる人もいます。
ですが、それが響かない人もいます。
なぜなら、本人は頑張りたいからこそ、苦しくなっているんですよね。
だから「頑張らなくていい」と言われても腑に落ちないのは、当然かもしれません。
そんなときは、こんな言葉をかけることがあります。
「頑張りたい気持ちそのものは、大切にしていていいんじゃないかな?」
「その上で、“今の自分はどれだけなら心と体を崩さず頑張れるのか”、自分のことを知って見極めていくことが大事だよね」
「そこで無理して体調を崩してしまったら、結局頑張ることすらできなくなるよね。だからこそ、自分を知りながら頑張ることが、結果的に仲間やチーム、そして自分自身のためになるんじゃない?」
そう伝えると、 「あぁ、そうか…」とストンと納得してくれることがよくあります。
『納得する』ことは、前に進むためのとても大切なカギです。
そのためにも、自分を知ること。 そして、自分を客観的に俯瞰して見つめること。
これは、不調でお悩みの方、特に自律神経失調症や自律神経関連の不調、心が影響する不調でお悩みの方にとって、ぜひヒントにしていただきたい大切な視点です。

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